風の中で

             湯山英之

 

 

真新しい風景に差し込む朝日

薄もやかかる空は高く雲は流れる

芳しい緑の香り

耳を澄ませば聞こえる波音

鳴り響く汽笛はさらに北へと走り抜ける

 

青々とした大地に穏やかな波間が包まれて

私は生きていく

その中で

 

大きな愛を私は風に感じて

大きな希望を私は胸に抱き

私はこの街で歩んでいく

美しい下北の大地

 

 

 

霞み見える釜臥に朝日を重ね

大きく胸を膨らませて息を吸い込む

眩しい真夏は消えて

やがて秋が来るそして冬

移ろい往く季節はさらに北へと走り抜ける

 

私の立つ大地に逆らえぬ鼓動を感じとって

私は生きていく

その中で

 

大きな夢を私は空に描いて

楽しい明日を私は胸に抱く

私はこの街で育っていく

美しい下北の大地

 

 

 

大きな愛を私は風に感じて

大きな希望を私は胸に抱き

私はこの街で歩んでいく

美しい下北の大地

 

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