最後の旧友との再会
湯山英之
旧友の住んでいる街を歩いている
この公園も、あの店も、あの道も
俺たちの思い出の場所だ
だけど何も変わらない
街はいつものまま
人の流れもいつものまま
今日も新聞配達のバイクは音を立てて走っている
そしていつもよりも空は高く明るい
君がいなくなったというのに
そして俺は
いつものように腹が減る
眠くもなる
足は何故か筋肉痛だ
君がいなくなったというのに
だけど変わらないでいたいと願うこともある
俺らの友情だ
俺は死するまで君との友情を守り抜きたい
今までと同じように
今座っているベンチの横には無邪気な笑顔の子供達
俺らも懸命によじ登ったウンテイに
懸命にしがみついている
俺らが出会った頃を思い出すようだ
この子供達が自ら死を選ばぬよう俺は詩い続けていこう
だから君も応援してくれ