溺れる者たちへ
湯山英之
君は何を今、恐れているの?
君が恐れ慄(おのの)く敵は
自分だということに気がつくのだ
人は過去から流れる川を
泳いでいるようなもの
君は溺れかけているのに
川に流されたままだ
何故岸まで行こうとしない?
川下へ流されたままでは永遠に岸は無いのだよ
溺れている事に気付くのだ
言い訳をするな!
さあ、思い切れ
今がチャンスだ!
過去から解き放たれるのだ
過ぎたことは
明日への糧にすればよいのだから
そして一度休憩をしたら又泳ぎ出せ!
後戻りはできない川だけれど
その場所から新たなスタートを切る事もできるのだ
だから自分なりに
精一杯泳ぐのだ