もう少しだけ

             湯山英之

 

満月の夜は

ひときわ大きな満月の夜は

貴方のぬくもりが欲しい

 

貴方を感じながら

貴方の太い腕に抱かれ

朝を迎えたいわ

 

もう少しだけ貴方の腕で

もう少しだけ貴方の腕に

抱かれて朝陽を見たい

 

 

 

独りの夜は

寂しく切ない独りの夜は

貴方のぬくもりが欲しい

 

貴方を感じながら

貴方の熱い胸に抱かれ

朝を迎えたいわ

 

もう少しだけ貴方の胸で

もう少しだけ貴方の胸に

抱かれて朝陽が見たい

 

 

 

朝日が昇り

煙草をくゆらせながら貴方は

貴方はそっけなくしている

 

貴方を追いながら

私は引き留められる

今が嬉しいわ

 

もう少しだけ貴方の腕で

もう少しだけ貴方の胸に

抱かれて夢が見たい

 

もう少しだけ貴方の腕で

もう少しだけ貴方の胸に

抱かれて夢が見たい

 

 

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