離郷

             湯山英之

 

窓に映る私の向こうに故郷が流れて

頬に涙が伝いだした

私はもう泣く事は無いだろう

二度と帰ることは無いのだから

 

もう少し故郷の空気を吸っていたいけれど

叶えたい夢があるから

私はここを旅立つの

 

 

お願い神様

もしもいるのならば

私に力を与えてください

強く生きていける力を

 

 

 

 

白い雪は私の心をわずかに癒して

明日の私を描き出した

私にもう悲しみは無いだろう

心揺れることは無いのだから

 

もうかなり故郷は遠くに過ぎていったけれど

離せない夢はすぐそこ

私はきっと叶えるの

 

 

お願い神様

もしもいるのならば

私に力を与えてください

強く生きていける心を

 

 

お願い神様

もしもいるのならば

私の背中を押してください

強く生きていけるように

 

 

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