ごめんね
湯山英之
君がいるのが当たり前だったこの部屋は
私には広すぎるみたい
持ち主のいない歯ブラシが
なんだか寂しそう
独りになるのは怖いけれど
誰も私を励まさないでね
涙が浮かんで話せないから
君に会いたい
もう一度出会った頃に戻りたい
だけどそれは叶いっこないことだから
せめて君にごめんねを言いたいの
君がいた頃喧嘩ばかりのこの部屋は
身勝手な私のお部屋
持ち主のいないTシャツが
静かにゆれていた
いつも私は君の事で
愚痴をこぼしてばかりいたけれど
全ては私のせいと分かってた
君に会いたい
もう一度出会った頃に戻りたい
だけどそれは叶いっこないことだから
せめて君にごめんねを言いたいの